ピロリ菌

ピロリ菌とは

ピロリ菌とは、Helicobacter pylori(ヘリコバクターピロリ)の通称で、胃の表層の粘膜に住みつく菌です。直径約0.5µm、長さ2.5-5µmの2-3回ねじれたらせん菌です。経口から胃に感染すると考えられています。

ピロリ菌によるリスク

ピロリ菌は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因となるだけではなく、慢性(萎縮性)胃炎を起こし、胃がんのリスクを増加させると言われています。日本人の胃がんの死亡者数は、肺がんに次いで第2位であり、胃がんは日本人に多い病気です。ピロリ菌に感染しているた場合には、ピロリ菌の除菌治療(後述)により胃がんのリスクが低下すると言われており、除菌治療が推奨されています。また、ピロリ菌は、胃がん以外の他にも下記の色んな病気との関与も言われており、これらも除菌治療が推奨されています。

ピロリ菌除菌が強く勧められる疾患

  • H.pylori感染胃炎
  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
  • 早期胃がんに対する内視鏡的治療後胃
  • 胃MALTリンパ腫
  • 胃過形成性ポリープ
  • 機能性ディスペプシア(H.pylori関連ディスペプシア)
  • 胃食道逆流症
  • 免疫性(特発性)血小板減少性紫斑病(ITP)
  • 鉄欠乏性貧血

ピロリ菌感染との関連が推測されている疾患

  • 慢性蕁麻疹
  • Cap polyposis
  • 胃びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)
  • 直腸MALTリンパ腫
  • パーキンソン症候群
  • アルツハイマー病
  • 糖尿病

(出典:日本ヘリコバクター学会)

ピロリ菌の検査

当クリニックでは、胃カメラを必要としない下記のピロリ菌検査が出来ます。抗体検査:血中や尿中のピロリ菌に対する抗体を調べます。

尿素呼気試験

ピロリ菌によるウレアーゼ活性を調べる検査です。検査薬を服用する前と後の呼気(吐いた息)を採取して調べます。感度の高い検査ですが、検査時は空腹である必要があり、基本的には除菌治療後の判定時に行います。

糞便抗原測定

糞便中のピロリ菌抗原の有無を調べる検査です。ご自宅で便を採取して、持参ください。

ピロリ菌の除菌治療

胃酸分泌抑制剤(胃薬)1種類と抗生物質2種類の3つのお薬を組み合わせて、朝晩21週間服用します。3種類のお薬の除菌パックもあり、飲み忘れや飲み違えなどもなく安心して飲めます。お薬のアレルギーをお持ちの方は、使用できない場合がありますので、必ずご相談ください。
1回目での除菌率はおよそ7080%といわれています。1回目の除菌が失敗した時は薬の種類を変えて2回目となります。2回目の除菌成功率は90%以上ですが、それでも成功しない場合、3回目、4回目と除菌治療をくりかえします。
ピロリ菌の除菌治療は、過去1年以内に胃カメラを行っている方は保険適用となります。3回目以降の除菌は自費となります。

除菌治療後

ピロリ菌の除菌治療により胃がんのリスクはおおよそ3分の1に減ると言われていますが、ゼロにはなりません。除菌治療後も定期的な胃カメラが必要です。

胃がんリスク検査(ABC検診)のご案内

ABC検診(胃がんリスク検診)とは、ピロリ菌の抗体価検査と胃粘膜萎縮マーカーのペプシノゲン検査を組み合わせることで胃がんのリスクをABCの3群に分類し、胃がんの発症しやすさを分類することにより、検診間隔などを目安にできる方法です。
採血だけで簡易に胃がんのリスクを判定できるため、多くの自治体で検診として取り入れられている検査です。

注意

ABC検診は、胃がんのリスクを評価するのには有用ですが、実際に胃炎や胃がんと診断するためにはバリウムによる胃透視検査や胃カメラが必要です。

当クリニック院長は、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医だけでなく、日本ヘリコバクター学会H.pylori感染症認定医を取得しており、専門的にピロリ菌の適切な診断、検査、治療をお勧めすることができますので、是非一度ご相談ください。

検査費用(自費の場合)
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